【超簡単】6つの係数を得点源に!覚え方・語呂をわかりやすく紹介【CFPの証券マンが解説】

試験関連

FP試験を勉強していて最初につまづくところ、それは6つの係数です。しかし、係数の問題は3級~1級、はたまたCFPまで必ず出題されます。最初は難しそうと思うかもしれませんが、ここは絶対に得点源にしましょう。

この記事でわかること
  • 6つの係数を理解できるようになる
  • 6つの係数を得点源にできる
  • 係数問題が出たら思わずニッコリしちゃう

6つの係数とは

係数で求められるもの
  • 毎月5万円積み立てたら10年後いくらもらえる?
  • 20年後毎月100万円取り崩すのにいくら今準備する必要がある?
yui
yui

電卓を準備してね

例題

一定の利率で複利運用しながら一定期間経過後に目標とする額を得るために必要な毎年の積立額を試算する際、目標とする額に乗じる係数は、(  )である。

(1)現価係数

(2)資本回収係数

(3)減債基金係数

inu
inu

え、こんなの解けないよ

yui
yui

大丈夫!最初はわけわからないけど最後には絶対に問題が解けるよ

6つの係数

終価係数現在の金額を複利運用した場合、一定期間後の金額を求める
現価係数一定期間後に一定金額に達するために必要な元本を求める
年金終価係数毎年一定金額を積み立てた場合、一定期間後の元利合計を求める
減債基金係数一定期間後に一定金額を用意するための毎年の積立額を求める
資本回収係数現在の一定金額を一定期間取り崩した場合の受取額を求める
年金原価係数将来の一定期間にわたり一定額を受け取るために元本を求める

まずは一気に6つ覚えようとするのではなく、キーワードと、現在と将来どちらを求めるのかをグループでわけましょう

解き方

それでは実際に解き方について解説していきます。難しいことを考えず、この2つだけで問題を解くことができます。なんだか難しそうに思いますが、最初は丁寧に時間をかけていきましょう。

①どうやって運用する?

見分け方は問題文から読み取ります。

キーワードは一括・積立・取崩です。

①一括→一定期間、複利運用する

②積立→毎年一定金額を複利運用しながら積み立てる

③取崩→一定期間、一定金額を取り崩す

さきほどの6つの係数をキーワードでわけるとこのようになります。

キーワード:一括運用
終価係数現在の金額を複利運用した場合、一定期間後の金額を求める
現価係数一定期間後に一定金額に達するために必要な元本を求める
キーワード:積立
年金終価係数毎年一定金額を積み立てた場合、一定期間後の元利合計を求める
減債基金係数一定期間後に一定金額を用意するための毎年の積立額を求める
キーワード:取り崩し
資本回収係数現在の一定金額を一定期間取り崩した場合の受取額を求める
年金原価係数将来の一定期間にわたり一定額を受け取るために元本を求める

先ほどの例題を見ていきましょう。

一定の利率で複利運用しながら一定期間経過後に目標とする額を得るために必要な毎年の積立額を試算する際、目標とする額に乗じる係数は、(  )である。

(1)現価係数

(2)資本回収係数

(3)減債基金係数

こちらの問題を見ていくと

一定の利率で複利運用しながら一定期間経過後に目標とする額を得るために必要な毎年の積立額を試算する際、目標とする額に乗じる係数は、(  )である。

(1)現価係数

(2)資本回収係数

(3)減債基金係数

積立額がキーワードということになります。先ほどの表を見ていくとこちらを使うということになります。

キーワード:積立
年金終価係数現毎年一定金額を積み立てた場合、一定期間後の元利合計を求める
減債基金係数一定期間後に一定金額を用意するための毎年の積立額を求める

②将来か現在どっちを求める?

次は将来と現在、どっちを求めたいのかを確認します。

こちらはめちゃくちゃ簡単です。

将来を求めたい場合は”し”現在を求めたい場合は”げ”を使います。

どちらを求めたいか
  • 100万円を年利2%で積みたてると5年後にいくらになっているか? ⇒ 将来
  • 100万円用意するために年利2%で5年間積み立てるにはいまいくら必要か? ⇒ 現在

問題文を読むとどちらを求めたいかわかります。そして将来か現在どちらを求めたいかわかった場合にはさきほどの係数を以下で区別します。こちらも同じく例題を見ていきましょう。

一定の利率で複利運用しながら一定期間経過後に目標とする額を得るために必要な毎年の積立額を試算する際、目標とする額に乗じる係数は、(  )である。

(1)現価係数

(2)資本回収係数

(3)減債基金係数

いくら今積み立てると将来の目標額に達するか、ということで、現在いくら必要かということを聞かれています。つまり積立で””を使います。

キーワード:積立
年金終価係数現毎年一定金額を積み立てた場合、一定期間後の元利合計を求める
減債基金係数一定期間後に一定金額を用意するための毎年の積立額を求める

こちらの表で行くと、減債基金係数を使うということになります。

勉強方法

実際に理解できたら問題を解いてみましょう。「まだ完璧に覚えていないから…」とインプットばかりしている人がいますが、それでは意味がありません。最初は間違えまくってOKです覚えていなくてOKです。どこを覚えたらいいのか?自分はどこを覚えていないのか?どうしたら点数を取れるのか?ここを問題を解きながら理解していきましょう。最初は答えを見ながら問題を解いてOKです。答えを覚えていてOKです。

しっかりとアウトプットをすることで、最初は点数が取れなかった問題がだんだんと解けるようになっていきます。

勉強方法
  • 最初は公式・解説を見ながら問題を解いてみる
  • 同じ問題を繰り返し解く
  • どこを見れば点数が取れるかわかるようになる

演習問題

実際に理解できたら問題を解いてみましょう。

問1

今後15年間にわたって年利2%で複利運用しながら毎年10万円を積み立てたい。この場合の15年後の元利合計額を係数表によって算出するとき、利用する係数は年金終価係数である。

答.〇

将来積立額を求める係数=年金終価係数

問2

減債基金係数は、現在保有している資金を一定の利率によって複利運用しながら毎年一定金額を一定の期間にわたり取り崩していくときの、毎年の取り崩し金額を計算する際に利用することができます。

答.× 減債基金係数ではなく資本回収係数

毎年(現在)積立額を求めるのに使う係数=減債基金係数

将来の毎年の取り崩し額を求めるのに使う係数=資本回収係数

問3

利率2%で複利運用しながら、毎年40万円を20年間にわたって受け取る場合に必要な原資は、下記の資料の係数を使用して算出すれば( )となる。

利率2%、期間20年の各種係数
現価係数年金終価係数年金現価係数
0.673024.297416.3514

(1)5,384,000円

(2)6,540,560円

(3)9,718,960円

答.(2)9,718,960円

一定額を受けとるために必要な元本を計算する係数=年金現価係数

問4

利率2%で複利運用しながら10年間にわたって毎年5万円ずつ積み立てた場合の10年後の元利合計額は、下記の資料の係数を使用して算出すれば( )となる。

利率2%、期間10年の各種係数
終価係数年金現価係数年金終価係数
1.21908.982610.9497

(1)4,491,300円

(2)5,474,850円

(3)6,095,000円

答.(2)5,474,850円

将来積立額を求める=年金終価係数

問5

現在40歳のAさんが、60歳定年時に、老後資金として2000万円を準備するために、現在から20年間、毎年一定額を積み立てる場合、必要となる毎年の積立金額は、( )である。なお毎年の積立金は、利率1%で複利運用されるものとし、計算にあたっては下記の資料を利用するものとする。

利率1%、期間20年の各種係数
現価係数資本回収係数減債基金係数
0.81950.05540.0454

(1)819,500円

(2)908,000円

(3)1,000,000円

答.(2)908,000円

毎年積立額を計算するための係数=減債基金係数

まとめ

今回は係数の解き方になります。

ぜひ何度も解いて得点源にしてくださいね。

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