今回は投資信託に続き信用取引になります。
配点は22点です。
こちらは一種のみの試験範囲なので、
二種の方は、金融商品をご覧になってください。
- 追証は完璧にする
- 暗記は金利等は誰から誰に力を入れる
この記事はこんな人におすすめ
証券外務員の学習の順番はこちらになります。



信用取引は80%の力を追証に入れてください。
仕組みは難しいので全部理解ではなく、点数を狙う勉強で大丈夫です。
信用取引は難しい?

株・債券・投資信託は身近だからわかったけど、
信用取引は単語が難しくて無理

信用取引は理解しなくても点数が取れるよ
これから始まる一種限定のデリバティブ取引(信用取引・先物取引・オプション取引・店頭デリバティブ)は仕組みは複雑になります。
しかし全部理解しなくても外務員だと余裕で点数が取れます。
追証の覚える式は一つだけ!
問題の解き方さえわかれば、点数は取れるので安心してください。
信用取引とは
- 買い(上がると利益)と売り(下がると利益)の両方ができる
- 自分の資金以上の取引ができる(30万円の資金で100万円の取引が可能)▶︎30万で50万の損が出たら怖い。。。だから追証という制度が出来た みたいな流れで覚える

これだけ抑えておけばOK
難しく考えなくて大丈夫
信用取引の制度
信用取引の制度 | |
---|---|
注文の指示 | 売買注文の委託の都度、信用取引であることを業者に指示する |
弁済期限 | 制度信用取引→最長6か月 一般信用取引→自由 |
可能銘柄 | 上場株券に限る ×新株予約権証券、上場廃止基準銘柄 |
貸付 | 約定代金の金額または売付株券 ×保証金と約定金の差額 |
決済方法 | 反対売買と受渡決済の二つ |
誰から誰に | |
---|---|
金利 | 買→売 |
信用取引貸株料 | 売→業者 |
品貸料(逆日歩) | 売→買 |
配当落ち | 売→買 |

誰→誰 だけは気合でおさえる!
問題
問.信用取引貸株料は買方から徴収される
問.逆日歩は買方から売方に支払う
問.品貸料は売方から買方に支払う
問.金利は業者から買顧客に支払う
委託保証金
委託保証金
約定価格の30%を売買の成立から3営業日目の正午までに差し入れる。
最低は30万。

3つ3がでるから覚えやすいね
全額有価証券でも代用可能だが、現金よりも多めに預けなくてはならない(数字は問題文記載のため暗記不要)
問題
追加証拠金(追証)
約定価格の20%を下回ると追証が必要になります。 追=つい=2

とにかく公式を見ながら何度も問題を解いて手を慣れさせる
①いくらになったら追証が必要かを求める
②公式を覚えてひたすら計算
③①で求めた数字より低いものを探す
(B社の値下がり後の値段×B社の株数×上場株式の現金換算率)-(A社の元の値段ーA社の値下がり後の値段)×A社の株数
※A社が買いたい株 B社が預け入れた株
追証_問題①
時価2,000円のA社株式を10,000株で制度信用取引で新たに買い建てた。
委託保証金代用有価証券として、時価1,200円のB社株式10,000株を差し入れた。
追証が必要なものはどれか。
(注)委託保証金率は30%、上場株式の現金換算率(代用掛目)は80%とし、立替金は考慮しない
1.A社株式が1,750円、B社株式が1,000円となった場合
2.A社株式が1,700円、B社株式が850円となった場合
3.A社株式が1,670円、B社株式が1,100円となった場合
4.A社株式が1,600円、B社株式が950円となった場合
5.A社株式が1,550円、B社株式が1,100円となった場合
解き方の順番で解いていきます
(B社の値下がり後の値段×B社の株数×上場株式の現金換算率)-(A社の元の値段ーA社の値下がり後の値段)×A社の株数
①いくらになったら追証が必要かを求める
追証は、約定金額*20%
2,000円*10,000株*20%=400万で追証が必要
②公式を覚えてひたすら計算
(B社の値下がり後の値段×B社の株数×上場株式の現金換算率)-(A社の元の値段ーA社の値下がり後の値段)×A社の株数
時価2,000円のA社株式を10,000株で制度信用取引で新たに買い建てた。
委託保証金代用有価証券として、時価1,200円のB社株式10,000株を差し入れた。
追証が必要なものはどれか。
(注)委託保証金率は30%、上場株式の現金換算率(代用掛目)は80%とし、立替金は考慮しない
1.A社株式が1,750円、B社株式が1,000円となった場合
2.A社株式が1,700円、B社株式が850円となった場合
3.A社株式が1,670円、B社株式が1,100円となった場合
4.A社株式が1,600円、B社株式が950円となった場合
5.A社株式が1,550円、B社株式が1,100円となった場合
1.(1,000*10,000*80%)-(2,000ー1,750)*10,000
2.(850*10,000*80%)-(2,000ー1,700)*10,000
3.(1,100*10,000*80%)-(2,000ー1,670)*10,000
4.(950*10,000*80%)-(2,000ー1,600)*10,000
5.(1,100*10,000*80%)-(2,000ー1,550)*10,000
となります。
これを求めていくと
1.(1,000*10,000*80%)-(2,000ー1,750)*10,000=800万ー250万=550万
2.(850*10,000*80%)-(2,000ー1,700)*10,000=680万ー300万=380万
3.(1,100*10,000*80%)-(2,000ー1,670)*10,000=880万ー330万=550万
4.(950*10,000*80%)-(2,000ー1,600)*10,000=760万ー400万=360万
5.(1,100*10,000*80%)-(2,000ー1,550)*10,000=880万ー450万=430万
③①で求めた数字より低いものを探す
①より、追証は400万
選択肢から、2.4が400万を下回っている。

最初は実際に蛍光ペンなどで色を変えて
どこを使うかを手で確認しながら勉強すると覚えやすい
追証_問題②
時価1,000円のA社株式を10,000株で制度信用取引で新たに買い建てた。
委託保証金代用有価証券として、時価600円のB社株式10,000株を差し入れた。
その後、B社株式が500円となった場合、A社の値下がりでいくら下回ると追証が必要か。
(注)委託保証金率は30%、上場株式の現金換算率(代用掛目)は70%とする。
1.A社株式が950円を下回ったとき
2.A社株式が900円を下回ったとき
3.A社株式が850円を下回ったとき
4.A社株式が700円を下回ったとき
5.A社株式が650円を下回ったとき
似たような問題になりますが、解き方は同じです。
先ほどと同じように解き方の順番で解いていきます
①いくらになったら追証が必要かを求める
追証は、約定金額*20%
1,000円*10,000株*20%=200万で追証が必要
②公式を覚えてひたすら計算
時価1,000円のA社株式を10,000株で制度信用取引で新たに買い建てた。
委託保証金代用有価証券として、時価600円のB社株式10,000株を差し入れた。
その後、B社株式が500円となった場合、A社の値下がりでいくら下回ると追証が必要か。
(注)委託保証金率は30%、上場株式の現金換算率(代用掛目)は70%とする。
1.A社株式が950円を下回ったとき
2.A社株式が900円を下回ったとき
3.A社株式が850円を下回ったとき
4.A社株式が700円を下回ったとき
5.A社株式が650円を下回ったとき
(500円*10,000株*70%)-(1,000円-?)*10,000株=200万
この場合
①?を求める
②選択肢をあてはめイコールになるものを探す
①?を求める
(350万)-(1,000-?)*10,000=200万
350-200万=(1,000-?)*10,000
150万=(1,000-?)*10,000 右辺を150万にする
0が多いので両辺を1万でわる
150=(1,000-?)
?=850
A社が850円を下回ったとき追証が必要
②選択肢をあてはめイコールになるものを探す
1.(500*10,000*70%)-(1,000ー950)*10,000=350万ー50万=300万
2.(500*10,000*70%)-(1,000ー900)*10,000=350万ー100万=250万
3.(500*10,000*70%)-(1,000ー850)*10,000=350万ー150万=200万
4.(500*10,000*70%)-(1,000ー700)*10,000=350万ー300万=50万
5.(500*10,000*70%)-(1,000ー650)*10,000=350万ー350万=0万
③①で求めた数字より低いものを探す
①より、追証は200万
選択肢から、3が200万になる。
とにかく追証は問題を解いて解きまくることが大事

基本的にここまで解ければOK
応用的な問題を2つ紹介するけど解き方は一緒
追証_問題③
時価900円のA社株式10,000株を制度信用取引で新たに買い建てた。
委託保証金代用有価証券として、時価1,000円のB社株式10,000株を差し入れた。
その後、A社株式が580円に、B社株式が600円になった場合
の委託保証金に関する記述
として正しいものはどれか
(注)委託保証金率は30%、上場株式の現金換算率(代用掛目)は80%とする。
1.追加差し入れは必要ない
2.5万円以上の追加差し入れが必要である。
3.10万円以上の追加差し入れが必要である。
4.15万円以上の追加差し入れが必要である。
5.20万円以上の追加差し入れが必要である。
①いくらになったら追証が必要かを求める
追証は、約定金額*20%
900円*10,000株*20%=180万で追証が必要
②公式を覚えてひたすら計算
時価900円のA社株式10,000株を制度信用取引で新たに買い建てた。
委託保証金代用有価証券として、時価1,000円のB社株式10,000株を差し入れた。
その後、A社株式が580円に、B社株式が600円になった場合の委託保証金に関する記述
として正しいものはどれか
(注)委託保証金率は30%、上場株式の現金換算率(代用掛目)は80%とする。
(600円*10,000株*80%)-(900円ー580円)*10,000株=480万-320万=160万
③①で求めた数字より低いものを探す
①より、追証は180万
現在160万円なので差が20万
20万の追加差し入れが必要である。
追証_問題④
A社株式を900円で25,000株を制度信用取引で新たに買い建てた。
委託保証金として、現金500万円と時価600万円の株券を代用有価証券として差し入れた。
その後、相場の変動で代用有価証券である株券が時価400万円に値下がりしたとき、
A社株式がいくら値下がりすると追証が必要になるか。
(注)委託保証金率は30%、上場株式の現金換算率(代用掛目)は80%とする。
1.698円
2.711円
3.723円
4.752円
5.785円
①いくらになったら追証が必要かを求める
900円*25,000株*20%=450万で追証が必要
②公式を覚えてひたすら計算
A社株式を900円で25,000株を制度信用取引で新たに買い建てた。
委託保証金として、現金500万円と時価600万円の株券を代用有価証券として差し入れた。
その後、相場の変動で代用有価証券である株券が時価400万円に値下がりしたとき、
A社株式がいくら値下がりすると追証が必要になるか。
(注)委託保証金率は30%、上場株式の現金換算率(代用掛目)は80%とする。
現在の評価額=(現金)500万+B株(400万円*80%)=500万+320万=820万
③①で求めた数字より低いものを探す
①より、追証は450万
現在820万円であるから、450万円分下がったら追証=370万円で追証
建株数は25,000株=370万円÷25,000株=148円
1株あたり148円下がったら追証
900円-148円=752円で追証が必要
練習問題
信用取引の全範囲の復習4問になります。
とにかく問題をたくさん解いて慣れることが重要になります。

問題
問1.金融商品業者等は、信用口座を設定した顧客から信用取引のできる銘柄の売買注文を受託する場合には、当該顧客から特別の指定がない限り、すべて信用取引のよる売買注文として受託する。
問2.信用取引において、金利は株券を借りた顧客から徴収され、信用取引貸株料は買付代金を借りた顧客から徴収される。
問3.金融商品業者は、配当金確定後売り顧客から徴収し、買い顧客に支払う。
問4.時価600円のA社株式2,000株を信用取引で新たに買い建て、委託保証金代用有価証券として時価500円のB社株式2,000株を差し入れた。追証を徴収しなければならない場合を以下から求めよ。
※注:上場株式の現金換算率80%とする
1.A社株式が550円、B社株式が200円となった場合
2.A社株式が570円、B社株式が450円となった場合
3.A社株式が500円、B社株式が400円となった場合
4.A社株式が630円、B社株式が250円となった場合
5.A社株式が650円、B社株式が320円となった場合
まとめ
信用取引は馴染みがないので苦手意識がある方も多いと思います。
金利等は誰から誰に支払われるか、追証の計算問題が解けるようになれば問題ありません。
次回は先物取引でこれも馴染みがないかと思いますが、仕組みは簡単です。
なるべく簡単に楽して合格を目指しましょう

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