財務諸表と企業分析

講義

今回は経済・金融・財政に続き財務諸表と企業分析になります。

配点は20点です。

一種二種共通分野になります。

学習のポイント
  • 配点が低いので頑張りすぎない
  • 時間が無い場合は配当性向・配当率だけ覚えて他の分野を頑張る

この記事はこんな人におすすめ

  • 暗記するところが多すぎてイヤ
  • 計算問題が苦手
  • 大事なところがわからない

第14回 財務諸表と企業分析①

第15回 財務諸表と企業分析②

財務諸表と企業分析 〇×問題

財務諸表と企業分析 計算問題

学習の順番はこちらになります

yui
yui

暗記場所が多いので苦手意識ある方も多いかも

時間の無い方は配当性向・配当率だけ覚えて

財務諸表

財務諸表とは、企業の経済活動を表したもの①貸借対照表②損益計算書③キャッシュフロー

貸借対照表(BS)

一定時点(3/31)の企業の財政状態の一覧表

①形を覚える 中身はしっかり理解しなくてOK 

yui
yui

資産が左側、負債と純資産は右側なんだな~

程度でOK

②左と右は一緒の数字になる

後ほど使用

損益計算書(PL)

一定期間(2023年)の企業の経営成績の報告書

順番 営業利益→経常利益→当期純利益

試験では☞ア、イ、ウ、エを求める

上から利益は+損失はー するだけ

ア=40,000 イ=48,000 ウ=49,200 エ=37,200

ア=120,000-70,000-10,000=40,000

イ=40,000+10,000-2,000=48,000

ウ=48,000+1,500-300=49,200

エ=49,200-12,000=37,200

yui
yui

簡単だから出たらラッキー

配当性向・配当率

配当性向

配当性向が低いほど内部留保が高い

$$配当性向=\frac {配当金(年額)}{当期純利益}*100$$

配当率

$$配当率=\frac {配当金(年額)}{資本金(期中平均)}*100$$

問題

問.配当性向・配当率を求めよ

資本金400億円
当期純利益100億円
株価1200円
発行済み株式総数10億円
中間配当10円
期末配当10円
配当性向 200% 配当率50%

$$配当性向=\frac {(10円+10円)*10億株}{100億円}*100=200%$$

$$配当率=\frac {(10円+10円)*10億株}{400億円}*100=50%$$

yui
yui

絶対取りたい

企業分析

①形を覚える

$$①〇〇△△率(%)=\frac {△△}{〇〇}*100$$

例:

$$自己資本利益率=\frac {当期純利益}{自己資本}*100$$

$$売上高利益率=\frac {当期純利益}{売上高}*100$$

yui
yui

知らないのが出てきたら使ってみてね

②先ほどのこれを使用

①流動比率

②当座比率

③固定比率

④固定長期適合率

⑤負債比率

⑥自己資本比率

これらはイメージ(右側使うな、下側使うな~等)で覚えるとわかりやすいです。

①流動比率

公式

$$流動比率=\frac {流動資産}{流動負債}*100$$

200%以上が望ましい

②当座比率

公式

$$当座比率=\frac {当座資産}{流動負債}*100$$

100%以上が望ましい

③固定比率

公式

$$固定比率=\frac {固定資産}{自己資本}*100$$

100%以下が望ましい

固定資産/固定負債にしないように注意

④固定長期適合率

公式

$$固定長期適合率=\frac {固定資産}{固定負債+自己資本}*100$$

長くて意味わからないけど左下と右下あたりを使う

⑤負債比率

公式

$$負債比率=\frac {流動負債+固定負債}{自己資本}*100$$

100%以下が望ましい

負債比率は右側を使う

⑥自己資本比率

公式

$$自己資本比率=\frac {自己資本}{総資本}*100$$

総資本は右側を全部足したやつ

問題

正しい選択肢を2つ選べ

流動資産22,000流動負債10,000
固定資産15,000固定負債9,000
自己資本18,000
合計資産37,000合計負債・資本37,000

1.流動比率は220%である。

2.負債比率は110.55%である

3.固定長期適合率は55.55%である

4.自己資本比率は92.55%である

5.固定比率は150%である

答.1 3

$$1.流動比率=\frac {流動資産}{流動負債*100}$$

$$流動比率=\frac {22,000}{10,000}*100=220%$$

$$2.負債比率=\frac {流動負債+固定負債}{自己資本}*100$$

$$2.負債比率=\frac {10,000+9,000}{18,000}*100=105.56%$$

$$3.固定長期適合率=\frac {固定資産}{固定負債+自己資本}*100$$

$$3.固定長期適合率=\frac {15,000}{9,000+18,000}*100=55.55%%%$$

$$4.自己資本比率=\frac {自己資本}{総資本}*100$$

$$4.自己資本比率=\frac {18,000}{37,000}*100=48.64%%$$

$$5.固定比率=\frac {固定資産}{自己資本}*100$$

$$5.固定比率=\frac {15,000}{18,000}*100=83.33%%$$

⑦回転期間

$$総資本回転期間=\frac {12}{総資本回転率}$$

問.総資本回転率が0.94回というケースの総資本回転期間を求めよ

答.

$$総資本回転期間=\frac {12}{総資本回転期間}$$

$$総資本回転期間=\frac {12}{0.94}=12.8$$

安全性分析

損益分岐点とは

プラスもマイナスもない、損益がゼロのこと

解き方

公式を見ながら同じ問題を何回も解く

長いため積極的に捨ててもOK

公式

$$A.損益分岐点(売上高)=\frac {固定費}{1-\frac {変動費}{売上高}}$$

$$B.損益分岐点比率=\frac {損益分岐点売上高}{売上高}*100$$

$$C.変動比率=\frac {変動費}{売上高}$$

D.限界利益率=1-変動比率

問題

問.売上高4,000万円、変動費2,000万円、固定費1,500万円である。

損益分岐点売上高、損益分岐点比率、限界利益率を求めよ

答.損益分岐点売上高=3,000 損益分岐点比率=75% 限界利益率0.5

$$損益分岐点(売上高)=\frac {固定費}{1-\frac {変動費}{売上高}}$$

$$損益分岐点(売上高)=\frac {1,500}{1-\frac {2,000}{4,000}}=3,000$$

$$損益分岐点比率=\frac {損益分岐点売上高}{売上高}*100$$

$$B.損益分岐点比率=\frac {3,000}{4,000}*100=75%$$

$$C.変動比率=\frac {変動費}{売上高}$$

$$C.変動比率=\frac {2,000}{4,000}=0.5$$

D.限界利益率=1-変動比率

D.限界利益率=1-0.5=0.5

練習問題

財務諸表と企業分析の練習問題になります。

何度も解いて練習がおすすめ

練習問題

問1.貸借対照表は一定期間における企業の経営成績を明らかにする報告書であり、損益計算者は一定時点における企業の財政状態の一覧表である。

答.× 貸借対照表は一定時点の財政状態 損益計算書は一定期間の経営成績

問2.損益計算書において、経常利益とは、営業利益に営業外費用を加えた利益をいう。

答.× 経常利益は、営業利益に営業外収益を加え営業外費用を引いて求める。

問3.配当性向は「配当金÷営業利益*100」で求められる

答.× 配当金÷当期純利益*100

問4.配当率は資本金÷配当金*100で求められる。

答.× 配当金/資本金*100

問5.配当性向は当期純利益に対する配当金の割合を示すものであって、配当性向が低いということは、内部留保率が低いことを意味する。

答.× 配当性向が低い=内部留保が高い

問6.流動比率は流動資産÷流動負債*100で求められる。

答.〇

問7.固定比率は100%以下が望ましい。

答〇 固定資産/自己資本*100

問8.負債比率は低いほどよく、公式は(流動負債+固定負債)/自己資本で求められる

答.〇

問9.自己資本比率とは、総資本に占める自己資本の割合を示すものであり、一般にその比率が低ければ低いほどよいものと考えられている。

答.× 高ければ高いほどいい

問10.総資本回転率が0.82(1年決算)の場合の総資本回転期間は約14.63か月である。

答.〇 12/0.82=14.63

まとめ

時間がないという方は、配当性向・配当率だけでも絶対に覚えてください。

あとは自分が覚えられそうなの覚え、それ以外は捨て、他分野の学習のほうが効率がいいです。

次回は証券税制です。

難しいところですが、点数を落とさない方法を教えます。

yui
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コメント

  1. まさとし より:

    流動比率の部分、22,000÷10,000×100が200%となっていて誤っていると思います。

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