この記事はこんな人におすすめ

建築基準法は範囲が広いんだけど、慣れちゃえば難しくはないよ
建築基準法とは

建築基準法ってそもそもなに?
建築基準法第一条(目的)
建築基準法
この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。

つまり安全な街を作って住みやすいいい街づくりをするためだね。
道路に関する制限

| 道路に関する制限 | 交通の安全や防火等のため、建物に接する道路に制限を課している。 |
| 建築基準法上の道路 | ・幅員(道幅)が4m以上の道路 ・幅員(道幅)が4m未満で、建築基準法が施行されたとき、すでに存在し、特定行政庁の指定を受けている道路→2項道路 |
| 接道義務 | 建物の敷地は、原則幅員4m以上の道路に2m以上接する必要がある。 |
| セットバック | 幅員が4m未満の道路である2項道路の場合には、原則として道路の中心線から2m下がった線が、その道路の境界線とみなされる。 |
セットバックとは
道路は4mがないといけない!…でも4mの幅員が取れない場合があるよね。その時は中心線から2m下がったところが境界線になるよ。


3mの場合だと、中心(=1.5m)から2m下がったところ、つまり0.5mの部分がセットバックになる。この箇所は建物を建てることはできないよ。
演習問題
建築基準法によれば、都市計画区域および準都市計画区域内にある建築物の敷地は、原則として、幅員( ① )以上の道路に( ② )以上接していなければならない。(2024.5)
(1)① 2m ② 4m
(2)① 4m ② 2m
(3)① 6m ② 3m
防火地域


日本は木造が多いので火事になったら大変
| 防火地域と準防火地域 | 建物が密集している地域は、火事が起きやすい。 そのため、このような地域を防火地域または準防火地域に指定し、建物の構造に一定の制限を設けている。 |
| 複数の地域にまたがる | 厳しいほう |
演習問題
建築基準法において、建築物が防火地域および準防火地域にわたる場合、原則として、その全部について防火地域内の建築物に関する規定が適用される。(2022.9)
建ぺい率


土地に対して、どれだけ建物を建てられるか?の割合

全部100%だったらいいのに

そうなったら火事の時大変!
日当たりも悪くなるし、ゆとりを持つことは大切だよ
| 建蔽率とは | 敷地面積に対する建物の建築面積の割合 |
| 計算式 | 建築面積÷敷地面積 |
| 異なる地域にまたがる | 加重平均 |
計算問題を解けるようにしておく
建ぺい率の緩和

こんな場合は緩和される(つまりたくさん建物建てられる)
実技などで使うのでしっかり押さえよう
| 建蔽率の緩和 | |
| 特定行政庁が指定する角地 | 10%緩和 |
| 防火地域+耐火建築物 準防火地域+準耐火建築物 | 10%緩和 |
| 建蔽率80%(商業地域) +防火地域+耐火建築物 | 100%(制限なし) |
演習問題①
建築基準法の規定によれば、建蔽率の限度が80%の近隣商業地域内で、かつ、防火地域内にある耐火建築物については、建蔽率に関する制限の規定は適用されない。(2019.1)
演習問題②
幅員6mの市道に12m接し、面積が300㎡である敷地に、建築面積が120㎡、延べ面積が180㎡の2階建ての住宅を建築する場合、この住宅の建ぺい率は、( )となる。(2018.5)
(1)40%
(2)60%
(3)100%
容積率


土地に対して、どれだけ床面積を建てられるか?の割合
| 容積率とは | 敷地面積に対する建物の建築面積の割合 |
| 計算式 | 延べ面積÷敷地面積 |
| 前面道路の幅員 | 12m以上→指定容積率を使用 12m未満→いずれか小さいほう①指定容積率②前面道路の幅員×法定乗数(住居系4/10、その他6/10)×100 |
| 異なる地域にまたがる | 加重平均 |

実技で超頻出!
特に前面道路の幅員は注意しよう

なんで前面道路が関係あるの?

タワマンはたくさんの人が住むから道路が狭いと大変だよ
例えば火事のときに消防車が通れなかったり、駅まで渋滞したりするよ。だから道路の幅が大切なんだ。


演習問題
幅員6mの市道に12m接する200㎡の敷地に、建築面積が120㎡、延べ面積が180㎡の2階建ての住宅を建築する場合、この住宅の容積率は、( )となる。(2020.9)
(1)60%
(2)66%
(3)90%
まとめ
建築基準法は試験では頻出ですので、問題を解いて高得点を狙っていきましょう

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