今回から講義編、株式業務が始まります。
一種限定の信用取引の講義はこちら☞信用取引
株式業務の配点は30点です。
この記事はこんな人におすすめ
こちらは、一種二種共通分野になります。
証券外務員の学習の順番はこちらになります。
大事な株式業務から始めます。
計算問題は何度も解いて問題と答えを暗記するくらいの勉強がオススメ。
勉強方法について
これから外務員試験の第一回目、株式業務の講義が始まります。
勉強方法は非常に重要です。
勉強の順番・どこから勉強するか・どの問題に力を入れるべきか。
すべてブログとYouTubeで解説しています。
ぜひ有効活用してね
ブログ
勉強の方法についてはこちらの記事をご覧ください。
動画の使い方はこちら
YouTube
試験概要・勉強の順番・方法はこちら
問題の解き方についてはこちら
実際にイメージしやすいように解いてみたものがこちら
株式について
株式業務 売買の形態 | |
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委託取引(取次) | 顧客の計算(顧客の資金)で金融業者の名前で行う取引 |
代理 | 顧客の計算(顧客の資金)で金融業者が代理人であることを明示 |
媒介 | 売り手と買い手の間で売買契約に尽力すること |
投資勧誘
☞顧客の投資経験/目的に合わせ自己責任を理解させる
締結時は締結前交付書面を交付
例外 投資者保護観点で問題がない場合は交付免除
一度読んでおくくらいでOK
出題されるところは決まっています。赤文字を中心に入替が行われます。
単語 | |
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DVP決済 | 同日中の引き渡し、元本リスク排除が可能 |
バスケット取引 | 1億以上15銘柄 |
PTS | 総理の認可(×登録)が必要 売買価格決定方法は複数ある |
公開価格の決定 | |
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入札競争方式 | 上場の際、入札が行われる。その後落札価格で価格を考慮し決定される。 |
ブックビルディング方式 | 投資家の需要や相場の変動リスクから公開価格が決定される。 |
株式ミニ投資 | |
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概要 | 1売買単位に満たない1/10株式の取引/取引所の上場銘柄が対象 |
売買 | 単位未満株のまま購入/売却が可能 |
契約時 | 契約時あらかじめ約款を交付し、契約を締結する |
取引単位 | 9倍の単位 |
その他 | 成行のみ/約定日は翌営業日、受渡日は約定日から起算して3営業日目 |
ここは暗記するだけ
問題を何度も解いて出題のされ方に慣れよう
株価収益率(PER)
計算問題と割安・割高かが問われます。
計算問題は絶対に得点源にしてください。
公式
PBRと比較して問題がよく出されるよ
問題
問.PERを求めよ
総資産16億8,000万 総負債12億4,000万 発行済株式 500万株
当期純利益2,000万 株価200円
株価純資産倍率(PBR)
計算問題と割安・割高かが問われます。
計算問題は絶対に得点源にしてください。
公式
こっちもめちゃくちゃ頻出
問題
問.PBRを求めよ
総資産4,800億円 総負債4,000億円 発行済株式30,000万株
当期純利益10億 株価200円
PERとPBRはこんがらがらないように
入替で問題は超頻出!
自己資本利益率(ROE)
表を与えられて計算を解きます。
自己資本は平均を忘れないように注意!
高ければ高いほど良い。
公式
問題
問.以下の会社の自己資本利益(ROE)を求めよ(単位:百万円)
答は小数点第二以下を切り捨てる
総資産 | 自己資本 | 売上高 | 当期純利益 | |
当期 | 70,000 | 25,200 | 4,500 | 12,000 |
前期 | 52,800 | 34,800 | 6,000 | 8,000 |
平均を忘れないように注意
権利落相場
先ほどのPER/PBR/ROEよりかは出題率は低いですが、簡単な問題です。
一つの式を覚えれば得点にできます。
公式
問題
問.権利付相場1,200円で1:1.2の分割をしたとき、権利落相場を求めよ。
問.1:1.5の分割を行い権利付相場が900円の時、権利落後の値段が550円の時いくら値下がりしたことになるか求めよ。
どちらかの公式覚えておけば大丈夫
EV/EBITDA倍率
頻出問題です。
外務員の場合は、EVだけ気合で覚えましょう。
EBITDAは問題文に記載のため覚えなくても大丈夫です。
ROEと同じく高ければ高いほど良いです。
公式
問題
問.以下ときのEV/EBITDA倍率を求めよ。
資本金100億、時価総額900億、保有現預金(短期有価証券)50億、
有利子負債650億、EBITDA170億のときのEV/EBITDA倍率を求めよ。
株式売買の受渡金額
株式を売買したときの受け渡し金額を求めます。
公式
表を使って計算 解く流れを理解
受渡金額=約定代金①×委託手数料②×消費税(記載があれば)
買の場合①+② 売の場合①ー②
問題
問.A社株式を10,000株成行注文で買い委託し。同一日に2,010円で3,000株、2,030円で7,000株約定が成立した。この場合の受渡金額を答えよ。
株式委託手数料額算出表 | |
---|---|
約定代金 | 委託手数料額 |
100万越え 1,000万以下 1,000万越え 3,000万以下 | 約定代金×0.700%+12,500円 約定代金×0.5750%+25,000円 |
・委託手数料額には消費税10%相当額が加算される。 |
買と売で計算が違うので注意
注文伝票と契約締結時交付書面
暗記部分
注文伝票 | 契約締結交付書面 |
売買受託時は必ず作成(※成立は関係ない) 記載事項 顧客の氏名・名称/受注・約定日時 自己または委託の別/指値・成行の別 | 売買成立した場合作成 記載事項 手数料/売買手付の別 営業所・事業所の名称 |
問題
問.金融商品取引業者が注文伝票を作成するのは、顧客から株式の売買注文を受託し、当該注文にかかる売買が成立した場合のみである。
問.注文伝票の記載事項に手数料は含まれる。
問.「自己又は委託の別」は注文伝票の記載事項である。
問.契約締結時交付書面の記載事項に、受注日時・指値又は成行の別は含まれない。
練習問題
株式の全範囲の復習10問になります。
とにかく問題をたくさん解いて慣れることが重要になります。
計算問題は手で覚えるくらい何度も解いてください。
問題
問1.証券取引所の業者間の決済において、資金と証券の同時又は同日中の引き渡しを行う決済をDVP決済といい、取引相手の決済不履行から生じる元本リスクを排除することができる。
問2.東京証券取引所にて株式の立会外バスケット 取引が利用できるのは、15銘柄以上で構成されかつ総額5000万以上のポートフォリオである。
問3.PTSは私設取引システムと呼ばれる電子取引の場であり、開設できるのは金融商品取引業者である。
問4.株式の新規上場に際して、まず入札が行われ、その後落札価格などを勘案して公開価格を決定する方式をブックビルディング方式という。
問5.株式ミニ投資で、顧客から受注できる株数は、同一営業日同一銘柄につき、1取引単位の9倍の単位までとされている。
問6.株式ミニ投資とは、毎月一定額を積み立て、一定の期日にあらかじめ選択した一定の銘柄を買い付ける制度のことを言う。
問7.株価純資産倍率(PBR)と株価収益率(PER)の求めよ
※注:答えは小数点2位以下を切り捨て
発行済株式総数8,000万株 総資産950億円 総負債550億円 当期純利益36億円 株価700円
問8.以下の会社の自己資本利益(ROE)を求めよ(単位:百万円)
答は小数点第二以下を切り捨てる
総資産 | 自己資本 | 売上高 | 当期純利益 | |
当期 | 78,300 | 42,100 | 96,300 | 6,200 |
前期 | 69,700 | 45,800 | 85,500 | 3,100 |
問9.権利付価格が1,200円で1:1.2の株式分割をすると権利落相場を求めよ。
問 EV/EBITDA倍率を求めよ。小数点第二以下は切り捨て
資本金6,500億円 時価総額8,000億円 利益余剰金200億円 保有現預金(短期有価証券も含む)1,200億円 有利子負債2,500億円 EBITDA600億円
問10.注文伝票の記載事項に手数料は含まれる。
まとめ
株式はとにかく満点を狙ってください。
計算問題が多いですが、何度も何度も解けるまで問題を解いてくださいね
信用取引(一種のみ)は第5回でやります。
次回は債券業務になります。
こちらもめちゃくちゃ大事になりますので、是非参考にしてください。
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