今回は信用取引に続き先物取引になります。
配点は42点です。
こちらは一種のみの試験範囲になります。
- 暗記科目は頑張る
- 計算問題難しかったら頻出以外は捨ててもOK
学習の順番はこちらになります。



先物取引はめちゃくちゃ大事
なるべくわかりやすく説明します
先物取引は難しい?

先物取引、テキスト読んでも全然意味わからない
結局なにしたいか何覚えればいいかわからない!

先物取引は取引したことある人も少ないのでイメージがつかないのは当然
今回も仕組みがわからなくても問題を解ける方法を教えます
先物取引は苦手意識がある方も多いはず。
仕組みを1から理解するのではなく、大事なポイントを押さえれば合格できます。
ただ、暗記項目も多いのでアウトプットをしてくださいね。
先物取引とは
先物取引とは | |
---|---|
特定の商品を | トウモロコシを |
将来のあらかじめ定められた期日に | 来年の1/1に |
今決めた価格で売買すること | 現時点の価格である100円で 売買することを契約する取引 |

そんなもんなんだ程度でOK
利用方法 | |
---|---|
ヘッジ取引 | リスク回避 |
スペキュレーション取引 | 投機利益の獲得 |
裁定取引 (アービトラージ取引) | 裁定利益の獲得 |

頻出入替問題
絶対間違えないように
先物取引の制度
先物理論価格の計算問題は頻出です。
公式を覚えてください。

問題
問.TOPIX現物が1,050ポイントで短期金利年率1.2%のとき、3か月後の先物理論価格を求めよ
※先物理論は円未満を切り捨てる
指数先物取引

赤文字は頻出!
気合で覚えてね
日経225先物 | TOPIX先物 | |
---|---|---|
取引所 | 大阪取引所 | |
限月 | 3.6.9.12月(19限月) | 3.6.9.12月(5限月) |
取引最終日 | 各限月の第二金曜日の前営業日 | |
差金の授受 | 反対売買:反対売買を行った日の翌営業日 最終決済:取引最終日から起算して3営業日目 | |
最終清算指数 | 特別清算指数(SQ) | |
新限月の取引開始日 | 直近限月の取引最終日の翌営業日 | |
取引単位 | 日経平均の1,000倍 | TOPIXの10,000倍 |
呼値の単位 | 10円 | 0.5ポイント |
値幅制限 | サーキットブレーカー制度 | |
立会外取引 | 可能 J-NET取引 |
※取引単位:日経225miniは日経平均の100倍、ミニTOPIX先物はTOPIXの1,000倍
※呼値単位:日経225miniは5円、ミニTOPIX先物は0.25ポイント
カレンダースプレッド取引
公式
縦=売ー買 横=大きい値ー小さい値
問題
問題文~~~(省略 読まなくてOK)
期近物 | 期先物 | スプレッド | |
開始時 終了時 | 売 19,200円 買 19,800円 | 買 19,300円 転売 19,500円 | (ハ)円 (ニ)円 |
損益 | (イ)円 | (ロ)円 |
縦=売ー買 横=大きい値ー小さい値
答 イ=19,200-19,800=-600円
ロ=195,00-19,300=200円
ハ=19,300-19,200=100円
ニ=19,800-19,500=300円

ハとニは絶対マイナスがつかない
国債先物取引

ここも赤文字は頻出!
入替問題に気を付けて
中期国債先物 | 長期国債先物 | |
---|---|---|
取引所 | 大阪取引所 | |
対象商品 | 償還期限5年、利率3% | 償還期限10年、利率6% |
限月 | 毎年3.6.9.12月の直近3限月(国債の3※指数と注意) | |
注文方法 | 指値・成行 いずれも可能 | |
呼値 | 額面100円につき1銭 | |
取引開始日 | 直近限月の取引最終日の翌営業日 | |
取引最終日 | 受渡決済期日の5営業日前 | |
制限値幅 | サーキットブレーカ制度 | |
取引方法 | 個別競争方式 |
※標準物 利率と償還期限が常に一定の架空の債券を対象としている
問題
問.
現在長期国債現物を10億円保有している。
長期国債現物は105円、長期国債先物は99.3円
一か月後、長期国債現物は102.5円、長期国債先物は95.1円
二か月後、長期国債現物は105.2円、長期国債先物は99.5円
下記の投資で妥当な投資はどれか
1.そのまま長期国債現物を10億円保有し、二か月後に売却
2.直ちに長期国債現物と同額の長期国債先物を売り、二か月後に長期国債先物を全額買い戻し、長期国債現物も全額売却
3.直ちに長期国債現物と同額の長期国債先物を売り、一か月後に長期国債先物を全額買い戻し、長期国債現物も全額売却
4.一か月後に長期国債現物と同額の長期国債先物を売り、二か月後に長期国債先物を全額買い戻し、長期国債現物も全額売却
5.一か月後に長期国債現物と同額の長期国債先物を買い、二か月後に長期国債先物を全額買い戻し、長期国債現物も全額売却
①表にまとめる
②現物の式は売ー現在の価格
③先物の式は売ー買
④②+③で一番大きい数字の選択肢が答え
①表にまとめる
現在 | 一か月後 | 二か月後 | |
現物 | 105 | 102.5 | 105.2 |
先物 | 99.3 | 95.1 | 99.5 |
②現物を求める
1.そのまま長期国債現物を10億円保有し、二か月後に売却
現物 売-現在の価格 105.2-105=0.2
2.直ちに長期国債現物と同額の長期国債先物を売り、二か月後に長期国債先物を全額買い戻し、長期国債現物も全額売却
現物 売-現在の価格 105.2-105=0.2
3.直ちに長期国債現物と同額の長期国債先物を売り、一か月後に長期国債先物を全額買い戻し、長期国債現物も全額売却
現物 売-現在の価格 102.5-105=-2.5
4.一か月後に長期国債現物と同額の長期国債先物を売り、二か月後に長期国債先物を全額買い戻し、長期国債現物も全額売却
現物 売-現在の価格 105.2-105=0.2
5.一か月後に長期国債現物と同額の長期国債先物を買い、二か月後に長期国債先物を全額買い戻し、長期国債現物も全額売却
現物 売-現在の価格 105.2-105=0.2
③先物を求める
1.そのまま長期国債現物を10億円保有し、二か月後に売却
先物 売ー買 該当箇所なし
2.直ちに長期国債現物と同額の長期国債先物を売り、二か月後に長期国債先物を全額買い戻し、長期国債現物も全額売却
先物 売ー買 99.3-99.5=-0.2
3.直ちに長期国債現物と同額の長期国債先物を売り、一か月後に長期国債先物を全額買い戻し、長期国債現物も全額売却
先物 売ー買 99.3-95.1=4.2
4.一か月後に長期国債現物と同額の長期国債先物を売り、二か月後に長期国債先物を全額買い戻し、長期国債現物も全額売却
先物 売ー買 95.1-99.5=-4.4
5.一か月後に長期国債現物と同額の長期国債先物を買い、二か月後に長期国債先物を全額買い戻し、長期国債現物も全額売却
先物 売ー買 99.5-95.1=4.4
④②+③で一番大きい数字の選択肢が答え
現物 | 先物 | 答え①+② |
---|---|---|
0.2 | × | 0.2 |
0.2 | -0.2 | 0 |
-2.5 | 4.2 | 1.7 |
0.2 | -4.4 | -4.2 |
0.2 | 4.4 | 4.6 |
以上から⑤が適切な投資といえる

一見長くて難しそうだけど、
引き算と足し算をするだけなので簡単♪
SPANシステムによる証拠金取計算
証拠金=デリバティブ取引の制度、有価証券で代用可能
公式
証拠金所要額=SPAN-ネット・オプション価値の総額
問題
問.ある顧客が~SPAN証拠金額は4億5000万であり、ネット・オプション価値の総額はマイナス2億円であった場合の証拠金所要額を求めよ
証拠金取引所要額計算
①現物と有価証券を足す
②損失を求める
③受入れ証拠金を求める ①+②
④証拠金所要額を求める(記載がない場合)
⑤証拠金の不足を求める ③-④
⑥現金の不足を求める (差し入れ証拠金の現金+②)

難しいと思ったら捨ててOK
ここを捨てても他ができたら合格できる
証拠金取引所要額計算
問.TOPIX先物を1,600ポイントで10単位買い建てた。
証拠金として必要額を全額有価証券で差し入れた。
その後TOPIX先物の値段が1,450ポイントに下落。
代用有価証券に100万円の評価損が発生した。
証拠金所有額が1,000万円の場合、顧客が現金で差し入れなければならない証拠金不足額を求めよ。
①現物と有価証券を足す
現金=代用有価証券 0+(1,000万-100万)=900万
※評価損→プラス 損→マイナス
②損失を求める
(1,450ポイントー1,600ポイント)*10,000円(TIPIXの単位)*10単位
=-1,500万
③受入れ証拠金を求める ①+②
900万+(-1500万)=-600万
④証拠金所要額を求める(記載がない場合)
1000万
⑤証拠金の不足を求める ③-④
-600万+-1,000万=-1,600万
⑥現金の不足を求める (差し入れ証拠金の現金+②)
0+(-1,500万)=-1,500万
証拠金不足額1,600万円のうち、1,500万円は現金で差し入れる。
答.1,500万
練習問題
先物取引の全範囲の復習10問になります。
とにかく問題をたくさん解いて慣れることが重要になります。

問題
問1.裁定取引とは、先物と現物又は先物と先物の間の価格関係のゆがみを利用して利益を狙う取引である。
問2.日経225先物は、東京証券取引所で取引されている。
問3.TOPIX先物取引の取引最終日は、各限月の第二金曜日の翌営業日である。
問4.TOPIX先物の新限月の取引開始日は、直近限月の取引最終日である。
問5.日経225先物取引の取引単位は、日経225の数値に10000円を乗じて得た金額1単位とする
問6.ミニTOPIX先物取引の取引単位は、東証株価指数に1000円を乗じて得た金額1単位とする
問7.中期国債先物取引の標準物の利率は年3%である
問8.長期国債先物取引における取引最終日は、受渡決済期日の翌営業日である
問9.長期国債先物の呼び値の単位は額面100円につき1銭である
問10.国債先物取引の注文方法は指値注文のみであり、成行注文は認められていない。
まとめ
先物取引は難しく考えず、取れるところだけ取っていきましょう
証拠金不足額は公式も多いので、ここで躓くようなら次に行ってください。
他の大事なところで点数を落とさなければ合格は問題ありません。
次回はオプション取引ですが、計算問題が重要になってきます。
一緒に頑張りましょう

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