オプション取引(一種のみ)

講義

今回は先物取引に続きオプション取引になります。

配点は34点です。

こちらは一種のみの試験範囲になります。

学習ポイント
  • 〇×問題も計算問題も高得点を狙う
  • 図を描きながら理解するのが重要
  • 大事なところを抑えるだけで合格可能

この記事はこんな人におすすめ

  • 計算問題がわからない
  • 用語の意味がわからない

証券外務員 第8回オプション取引

オプション取引〇×問題

オプション取引計算問題

学習の順番はこちらになります

yui
yui

オプション取引の計算問題はボーナスポイント

好評の覚え方を解説します

オプション取引は難しい?

inu
inu

信用取引・先物取引・オプション取引

全部難しくて受験やめようかな

yui
yui

それはもったいない!

ほかの2つより簡単だし、なによりも

オプション取引は解き方さえわかればめちゃくちゃ楽に得点源にできる❣

先物取引が難しかったのに、オプション取引もまたわけわからないですよね。

でも全く問題ありません

今回もまたまた仕組みがわからなくても問題を解ける方法を教えます。

ただ、暗記項目も多いのでアウトプットを絶対にしてくださいね。

オプション取引とは

オプション取引とは例①例②
ある商品(原証券)を日経平均株価を嵐のチケットを
将来のある期日に来年の10月1日に来年の10月1日に
決められた価格で15,000円で50,000円でも15,000円で
買う権利or売る権利を買う権利を買う権利を
売買する取引100円支払って購入する取引100円支払って購入する取引

yui
yui

わからなくても大丈夫!

例を出して説明するね

100円というのはジャニーズのファンクラブ代をイメージしてください。

そして15,000円というのはコンサートのチケット代です。

ファンクラブに入っていれば、年間100円払わなくてはいけないけれど、

値上がりしていても(50,000円になっていても)、ファンクラブに入っているから

コンサートのチケットを15,000円で買う権利がもらえます。(そんなことはありません)

ただし思っていたよりも値上がりしない場合、(例えば10,000円だったら)

100円というファンクラブ代を捨てて10,000円の定価で買ってもOK

yui
yui

こんなもんなんだ程度でOK

売る権利はイメージしにくいから買う権利で覚えてね

オプション取引の単語
コール・オプション買う権利
プット・オプション売る権利
プレミアム/オプション権利料(ファンクラブ代)
満期日権利行使方法
アメリカン・タイプ満期日以前にいつでも権利行使可能
ヨーロピアン・タイプ満期日のみ権利行使可能

コール・プット

計算問題を解くために、こちらを覚える必要があります。

これを覚えると
  • 計算問題が解ける
  • 損失限定、利益無限…などは形を見ればわかるので覚えなくてすむ

これだけは頑張って覚えてください

覚え方としては、こちらの動画でも詳しく解説しています

小学生でもわかるオプション取引

①買い=下位 だとして下に平行線を描く

②売り=のう と同じとして上に平行線をかく

あとは斜めに伸ばすだけですが、ルとプからこのように伸ばします。

そうすると完成です。

yui
yui

実際に計算問題を解いてみよう

問題

問.

権利行使価格26,000円の日経コールを800円で20単位買い、

権利行使価格27,000円の日経コールを400円で20単位売った。

SQ26,500円と27,500円時の損益を求める

解法

①先ほど覚えた形を描く コールの買いと売りを使用

②2つを合わせる オレンジ色がSQ26,500と27,500なのでここを求める

の数字を求めていきます。

③線が交わっているところを求める。

以上より、

SQ26,500①青い▲なのでー300

     ②はそのまま左から +400

SQ27,500①赤い▲なので+700

     ②緑の▲なので-100

SQ26,500①-300+②400=+100

100*1,000(日経の単位)*20(問題文記載の単位)=200万の利益

SQ27,500①+700-(+100)=600

600*1,000(日経の単位)*20(問題文記載の単位)=1,200万の利益

yui
yui

図を描きながら何度も問題を解いてみてね

絶対落とせない問題だからわかるまで解いてください

inu
inu

動画見たら解き方わかった!

小学生でもわかるオプション取引

小学生でもわかるオプション取引

ストラドルとスラングル

ストラドルの買い同じ権利行使価格のプットとコールを同じ数量買う
ストラドルの売り同じ権利行使価格のプットとコールを同じ数量売る
ストラングルの買い異なった権利行使価格のプットとコールを同じ数量買う
ストラングルの売り異なった権利行使価格のプットとコールを同じ数量買う

これはめんどくさいですよね。

これもさきほどと同等、形でイメージしたほうがわかりやすいです

ストラドルの買い/売りとともに、

損失は限定、利益無限大 15,000時最大損失/利益 損益分岐点は14,800と15,200の二つ

ストラングルの買い/売りとともに、

損失は限定、利益無限大 損益分岐点は14,800と15,700の二つ

この二つなら、ストラドルの方が10点問題で出されます。

最大損失/利益、損益分岐点の値、は求められるようにしてください。

バーティカル〇〇スプレッド

オレンジ色の線が該当箇所になります。

〇〇にはブルかベアが入ります。

ブルは牛の角のイメージから上に、ベアは熊の手を振りおとすことから下にだそうです。

損失・利益ともに限定 損益分岐点は一つ

これはかけなくてもいいのでこの二つだけをおさえてください。

ITM・ATM・OTM

コールプット
ITM(イン・ザ・マネー)原証券価格権利行使価格原証券価格<権利行使価格
ATM(アット・ザ・マネー)原証券価格=権利行使価格原証券価格=権利行使価格
OTM(アウトオブ・ザ・マネー)原証券価格<権利行使価格原証券価格権利行使価格

記号を覚えるだけ

=は問題に出にくいので、ITMとOTMに注意してください

オプションプレミアムの特性

要因要因の変化コール プット
①原証券価格上昇
下落
+(上昇)
ー(下落)
ー(下落)
+(上昇)
②権利行使価格高い
安い
ー(低い)
+(高い)
+(高い)
ー(低い)
③残存期間長い
短い
+(高い)
ー(低い)
+(高い)
ー(低い)
④ボラティリティ上昇
下落
+(上昇)
-(下落)
+(上昇)
ー(下落)
⑤短期金利上昇
下落
+(上昇)
-(下落)
ー(下落)
+(上昇)

これは表を暗記してもいいんですが、覚え方があります。

上の段(例えば上昇・高い・長い)を覚えます。(反対は逆と覚える。)

まず、③残存期間④ボラティリティはコールもプットも同じ動きをします。

③残存期間が長いほど、投資するチャンスが増えるため、プレミアムは高くなります。

④ボラティリティ=変化幅とイメージしてください。

ボラティリティが大きいほど、投資の可能性は広がる=高くなる。

あとは順番に覚えていきます。

②権利行使価格 原証券価格と何が違うの?と思うかもしれませんが正確に覚えなくて大丈夫です。

コールは買う、権利になります。何かを買うとき安く買えたら嬉しいですよね。

なので、安いほど人気=高い 高いと不人気=低い と覚えましょう。

後の①③は上昇時、コールはあがり、プットはさがるとコールと逆の動きと覚えることをオススメします。

※あくまでもイメージとして覚えてください

オプションプレミアムの感応度

オプションプレミアムの感応度
デルタ$$\frac {プレミアム}{原証券価格}$$
ガンマ$$\frac {デルタ}{原証券価格}$$
ベガ$$\frac {プレミアム}{ボラティリティ}$$
セータ$$\frac {プレミアム}{残存期間}$$
ロー$$\frac {プレミアム}{短期金利}$$
オメガ$$\frac {プレミアムの変化率}{原証券価格の変化率}$$

単純な暗記項目ですが、赤文字を優先してください。

時間がなかったら捨ててもいいかと思います。

意味は理解せず、分子と分母に何がくるかだけ覚えてください。

デルタ=プレミアム/原証券価格…デプ原

ガンマ=デルタ/原証券価格…ガデ原

繰り返し唱えていれば覚えられると思います。

株式関連オプション

日経225オプションTOPIXオプション
取引所大阪取引所
限月25限月(日経25オプション)19限月
取引最終日各限月の第二金曜日の前営業日
取引開始日取引最終日の翌営業日
取引単位1,00010,000
決済方法反対売買 約定日の翌営業日にプレミアムの授受
最終決済 SQと権利行使価格との差額で決定
権利行使タイプヨーロピアン・タイプ(満期日にのみ権利行使可能)
値幅制限サーキットブレーカー制度
可能なもの立会外取引/ギブアップ制度

赤文字を優先してください。

取引最終日・取引開始日は先物と考え方は同じになります。

取引単位は計算問題でも使います。

債券オプション

長期国債先物
単位額面1億円
呼値100円につき1
権利行使タイプアメリカン・タイプ(いつでも権利行使可能)

練習問題

オプション取引の全範囲の復習全10問になります。

とにかく問題をたくさん解いて慣れることが重要になります。

問題

問1.ストラドルの買いとストラングルの買いと呼ばれるポジションは損益分岐点が二つある。

答.〇

問2.バーティカルブルスプレッドと呼ばれるポジションには、損益分岐点が二つある。

答.×二つ

問3.買方が権利行使したときに手に入る金額がプラス状態であることをアウト・オブ・ザマネーという。

答.×イン・ザ・マネーの説明

問4.コールオプションでは原証券価格が下落するとプレミアムは上昇し、プットオプションでは原証券価格が下落するとプレアミアムは下落する。

答.× コールは下落 プットは上昇

問5.コールオプションとプットオプションとも、残存期間が短くなるほどプレミアムも低くなる。

答.〇

問6.オプションのデルタとは、満期までの残存期間の微小変化に対するプレミアムの変化の比を表している。

答.×デルタ=原証券価格の微小変化に対するプレミアムの比

問7.日経225オプションは、6月と12月限の直近16限月と3月と9月限の直近3限月とそのほかの直近6限月の合計25限月である。

答.〇

問8.日経225オプションの取引単位は、オプション価格の1万倍である。

答.×1000倍

問9.権利行使価格が1750ポイントのTOPIXのコール・オプションをプレミアム50ポイントで10単位買い建てるとともに、権利行使価格1820ポイントの同コール・オプションを30ポイントで10単位売り建てた。SQが1860時の損益を求めよ。

答.500万の利益

コールの買い 600万の利益

コールの売り 100万の損失

問10.権利行使価格が14,000円の日経225のコール・オプションをプレミアム200円で10単位売りつけるとともに、同プット・オプションを250円で10単位売りつけた。

1.最大利益が生じるのは日経225が14,000円の時である。

答.〇

2.最大損失はプレミアムに限定される。

答.×損失は無限

3.最大利益は450万円である。

答.〇

4.このポジションはストラングルの売りである。

答.× ストラドルの売り=同じ値段で両方売り

5.損益分岐点は、日経225が13,550円と14,450円である。

答.〇

まとめ

オプション取引は暗記も計算もとても大事になります。

たくさん計算問題を解いてください

次の店頭デリバティブになります。

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