CFPと宅建について

FP2級合格したよ~🌸次なんの試験受けようかな
そういえばCFPと宅建ってどっちが難しいの?

確かにわかりづらいよね…
今回は、両方の資格を取得した現役証券マンの私が、難易度などを徹底比較していきます。
CFPとは

詳しくはこちらの記事を見てね⇩
試験概要
正式名称 | CFP® |
試験科目 | ・金融資産運用設計 ・不動産運用設計 ・ライフプランニング・リタイアメントプランニング ・リスクと保険 ・タックスプランニング ・相続・事業継承 |
出題数 | 50問 |
試験時間 | 120分 |
合格点 | 相対評価で変動(おおよそ25~30点) |
合格率 | 課目合格は約30% 全課目一発合格は約10% |
受験資格 | AFP認定者 |
試験日 | 6月と11月の第2,3日曜日 |
受験料 | 6,600円/1課目 ※出願課目数によって割引あり |
試験時間・試験科目
試験時間 | 試験科目 | |
1日目 | 9:30~11:30 | 金融資産運用設計 |
12:30~14:30 | 不動産運用設計 | |
15:30~17:30 | ライフプランニング・リタイアメントプランニング | |
2日目 | 9:30~11:30 | リスクと保険 |
12:30~14:30 | タックスプランニング | |
15:30~17:30 | 相続・事業承継設計 |
受験料
受験出願課目数 | 1課目 | 2課目 | 3課目 | 4課目 | 5課目 | 6課目 |
受験料(税込) | 6,600円 | 9,900円 | 13,200円 | 16,500円 | 19,800円 | 23,100円 |
1課目当たり | 6,600円 | 4,950円 | 4,400円 | 4,125円 | 3,960円 | 3,850円 |
宅建とは

同じく別記事参照してね
試験概要
日時 | 10月第3日曜日 |
出題形式 | 四肢択一式 |
試験形式 | マークシート |
試験時間 | 120分 |
問題数 | 50問 ※登録講習修了者は5問免除あり |
合格点 | 相対評価なので変動あり |
受験資格 | なし 誰でも可能 |
受験料 | 8,200円(2025年現在) |
CFPと宅建の比較

それじゃあ比較していこう♪
試験概要の比較
CFP | 宅建 | |
受験資格 | AFP保有者 | なし |
試験時間/問題数 | 120分/50問 | |
試験方式 | マークシート四肢選択 | |
合格点 | 相対評価なので変動あり | |
分野 | ライフプラン・保険・金融・タックス・不動産・相続事業承継 | 不動産 |
独占業務 | なし | 宅建士の独占業務あり |
試験日 | 年2回(6.11月) | 年1回(10月) |
試験内容 | 計算問題+知識問題 | 知識問題 |
費用面
CFP | 宅建 | |
受験費用 | 6科目×6,600円 | 8,200円 |
登録・更新制度 | 継続教育・更新必須 | 登録講習2〜3万、更新費用2万円 |
合格率 難易度
CFP | 宅建 | |
合格率 | 各課目約30% | 約15〜17% |
勉強時間 | 300〜500時間以上 | 300時間前後 |
CFPと宅建の難易度比較

私は宅建を2021年に、CFPを2024年に受験しました。
宅建のほうが先に受けたため、知識がある状態というものを考慮しても私はCFPのほうが受かりやすいなという印象でした。
3つの理由とともに比較していきます。
合格点
試験はどちらも2時間50問になります。ここで直近5回分の合格点を比較してみましょう。
CFP(不動産)直近5回分の合格点
合格点 | |
2025① | 32 |
2024② | 32 |
2024① | 31 |
2023② | 30 |
2023① | 31 |
宅建直近5回分の合格点
合格点 | |
2024 | 37 |
2023 | 36 |
2022 | 36 |
2021(12月) | 34 |
2021(10月) | 34 |

合格点を比較すると、宅建の方が平均して5点ほど高い傾向があります。今回比較に使ったのはCFPの「不動産運用設計」科目ですが、他の課目に比べ合格点が高めです。たとえば、金融資産運用設計では24点(50点満点)でも合格することがあります。
また、宅建は誰でも受験できる資格ですが、CFPはAFP保有者でないと受験できません。そのため「CFPの方が難しそう」という印象を受ける方も多いかもしれません。しかし、両方受験してみてわかったことは、CFPにも記念受験者は多いということです。しっかり勉強していて過去問で合格点を上回っていたらそこまで気にする必要はないと思いました。
合格点は試験を受けるうえで非常に重要です。50点満点で20点近く落としてもいいCFP試験と、13点しか落とせない宅建試験。この数字だけでも、心理的なプレッシャーが大きく変わりました。
計算問題と知識問題
宅建の「宅建業法」では、個数問題があります(正しい選択肢は何個あるかという問われ方をするため消去法が使えません)。中でも35条書面はとても厄介です。
一方、CFP試験の2024年第2回では、不動産分野だけで計算問題が17問も出題されました。ただし、CFP試験の計算問題はかなりパターン化されており、過去問や問題集で慣れておくと意外と得点しやすいです。
個人的な体感としては、CFPの計算問題よりも、宅建の民法や業法の個数問題の方が難しく感じました。このあたりは、得意不得意や経験によって感じ方が分かれるかもしれません。
人気資格とマイナー資格
宅建は超人気資格ということもあり、参考書や動画、模試などの学習コンテンツが非常に豊富です。本屋に行けば複数のテキストが並び、大手予備校も毎年模試を実施、YouTubeでは講師による解説動画も充実しています。さらに、ブログやnoteなどにも個人の体験記や攻略法が数多く存在します。
それに対してCFPはややマイナー資格という位置づけで、テキストは基本的に公式教材のみ。YouTubeなどでの解説も非常に限られており、独学では情報収集に苦労する場面も少なくありません。模試もTACやLECなど大手予備校が実施しているものに限られています。

私はあくまでも宅建のほうが難易度高いなって思ったよ。
実際に気になる場合は、過去問などを見てみよう
結局どっちがいいの?

今後の目指すキャリアなどによっても変えてね
CFPが向いている人 | 宅建が向いている人 |
・金融業界でキャリアを築きたい人 ・FP2級までは取得済みの人→その後AFP取得で受験資格を得られる ・資産家・経営者のお客様と接する機会が多い人 ・将来、独立系FPを目指す人 | ・不動産分野に強くなりたい金融マン ・転職の選択肢を広げたい人 ・コスパの良い資格を狙っている人 ・独学で学習を進めたい人 |
宅建の勉強をするなら

一緒に勉強しよう!
ほかにも細かい勉強方法、スケジュールの組み立て方などの動画を別チャンネルであげています。
まとめ
CFPと宅建は、いずれも金融・不動産分野で非常に役立つ資格ですが、それぞれに異なる強みと目的があります。
CFPは、より専門的な金融知識を深めたい方、特に富裕層や相続・ライフプランの提案を行う方におすすめ。宅建は、不動産の知識を身につけたい方や、不動産投資・資産保有の多い顧客との会話力を高めたい方に向いています。
また、勉強のしやすさや情報量の豊富さでいえば宅建のほうがハードルは低め。CFPは難易度こそ高いものの、その分、専門性や信用力は抜群です。
どちらもFP2級と相性がよく、キャリアアップを考える上で十分な価値がある資格です。
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